療育実績

このエントリーをはてなブックマークに追加
就園・就学準備プログラムコース

乳幼児発達スケール(KIDS)・認知言語プログラム(NCプログラム) 


当法人では、乳幼児発達スケールや認知言語プログラムを、就学前のお子さんと就学後のフォローに使用しています。

発達支援は、色々なアプローチの仕方がありますが、「発達の状況が客観的に発達順序に沿って構成されているので、全体像や状況の理解と支援の方向性が明確化されます。」

支援経験上の具体例

支援経験上の具体例

【支援経験上の具体例を紹介させて頂きます】

あるお子さんで、とても良くおしゃべりが出来ていました。
しかしながら、「お友だちを叩いてしまう」「なんでも怖いと言う」「おもちゃを次から次へと奪ってはじっくりと遊べないから友だちと上手く関われない」などが主訴でした。

2歳代で来所しました。
初回の面談と体験時に、乳幼児発達スケールを取りました。
言語面では3歳代の力があり、言語理解の面では実年齢と1年の差で言語理解がゆっくりで、発語と言語の理解の開きが明確になりました。

また、主訴である「上手く関われない」という点では、2歳6か月頃から、相手の気持ちを理解できるようになっていく時期であり、お友だちとの関係を積む療育での体験を沢山持たせることや、客観的に指導員や保護者と相手の気持ちや、我慢出来たら褒めてもらえたりする機会を持たせ、お子さんが客観的に自分で気づいていけるように、時間をかけ、体験をもつようにしていきました。

半年~1年後、友だちとあそぶことや我慢することが伸びていき、沢山の生活体験や集団参加の中で、言葉の意味や理解面も伸びました。また、良くおしゃべりが出来たので、お母さまも気づきませんでしたが、手先の器用さの遅れがありました。

1歳半ばくらいの力で、就園前に手先の力を伸ばすことが良いと判断でき、はさみの課題、糊付け、折り紙など就園前に手先の課題も楽しくやりました。お友だちとも楽しく優しく過ごして笑顔がたくさんです。

つまり、色々な方法も大事ですが、一人ひとりの個性や発達を客観的に把握して、支援の方向性を明確にしたり、その子の良い面を見つけることも大事になります。

また、お子さんは優しく温かい先生や楽しくやってみたい教材、出来たら認めてもらえ、沢山の成功体験の中で自己効力感が育ちます。お子さんの「大切な心」を伸ばしていきましょう。

臨床発達心理士 鈴木 (法人心理士会 療育支援統括指導担当)

 

ウィスクWISC-Ⅳは何だろう。支援経験から考える。

1.言語理解→言語的な情報や、自分自身が持つ言語的な知識を状況に合わせて応用する能力

2.知覚推理→視覚的な情報を取り込み、各部分を関連づけて全体としてまとめる能力

3.ワーキングメモリ―→注意を持続させて、聴覚的な情報を正確に取り込み、記憶する能力

4.処理速度→視覚的な情報を事務的に、数多く、正確に処理していく能力

例えば、言語理解が苦手な場合、言葉の指示は優しくゆっくりハッキリ簡潔にする。
一度で理解が出来ないときは、繰り返して伝え、理解できたか確認する。
絵や図、文字、お手本を示して、視覚的な情報も伝え、理解しやすいようにする。
約束は、書いて伝え、貼っておくことや毎回繰り返し伝える。

個別療育の個別指導の機会を設け、語彙の知識や一般的な知識の獲得、応用力の獲得など、言語理解の弱さを考え、事前にじっくり説明したり、読みにくい漢字にはフリガナをふる、辞書の引き方や電子辞書の活用なども良い。

また、視覚処理の強さがあれば、やって見せる、手をとって教える、絵・図・表・地図・写真など用意する。

支援経験上の具体例

【支援経験上の具体例を紹介させて頂きます】

幼児期から長く通われているお子さんですが、幼児期は落ち着きがない、かばんなど片付けをしないで遊んでしまう、相手にわかるように順序立ててつたえることができないなど心配なお子さんでした。

良くおしゃべりも出来ていますが、新しい場面が苦手で、運動会などの行事の前では、落ち着きがなくなり、イライラしている様子もありました。

そこで、ウィスクⅣを実施しますと言語理解が弱く、視覚的な情報を取り込む力が強いので、行事の口頭での説明や予定を示すことや運動会のあとに、じっくりと嫌だった気持ちなどを聴いたり、ことばで返したりなどしながら、成長していくたびに落ち着きが増していき、今では楽しく過ごす様子が微笑ましいです。

また、作文が苦手で、個別学習時間に、写真を手掛かりに筋道を立てて書くことをするなどや絵を用いた教材など使いながら、学ぶことも大好きになりました。
今は片付けも出来て、自主性を持ち、とても素敵な成長を見せてくれています。

つまり、お子さんの発達は、時間を懸けながら、お子さんがわかりやすかったり、受け止められる経験をたくさん積む中で、芽が伸びていきます。

また、生活面の集団参加能力も実際の集団生活場面を療育の中で、さまざまな生活体験や沢山のお友だちとの遊びの中で、言葉の理解や人と関わり力、新しいことに取り組む経験が自信や楽しさを引き出すスタートになります。

お友だちと学校でうまく関われないというお話しも多く聞きますが、指導員が一緒に関わる中で、たくさんお友だちや大人と社会性を伸ばす機会に療育は恵まれます。

特に、児童福祉法施行以前から、発達支援室kodomoは、療育経験・長年の実績があります。

是非、悩まずいつでもご相談ください。